セブ島のアルガオから、空港に近いタンブリに移動してから、
メンバーの殆どが、お腹の調子を壊した。
フィリピンに限らず、その後の旅でも経験したが、
海外では水が合わず、特効薬の正露丸も利かず、
帰路の飛行機では離着陸時はトイレに行けないし、
こうなると帰りの道中は地獄である。
ホテルをチェックアウトしセブ空港へ。
様子がおかしい「ストライキで飛行機が飛ばない!」
お腹の調子が悪いまま、空港の待合所に缶詰である。
予定なら昼にはマニラについて、乗継、夕刻には成田へ着。
いつ飛ぶか解らぬ飛行機、交互にトイレに駆け込む始末。
6時間くらい待っただろうか、
ストライキ解除しマニラ行きの飛行機が飛ぶことになった。
ところが既に夕刻で、マニラでトランジットし、
成田行きの最終便には間に合わない。
マニラのハイアットリージェンシーに泊まる事になった。
(ホテルからの景色 まだマニラの街も発展途上時代)
手配は、空港で居合わせた、他の団体ツアーの添乗員さんが、
関係ない我々の分もやってくれて、本当に助かった。
翌日マニラから成田へ着いて、検疫で申告し検査を受け帰宅。
次の日、仕事中に保健所から電話が入った!
帰りの同じ飛行機でコレラ患者が出たという。
コレラ菌による下痢疾患で伝染力が強い法定伝染病である。
我々は病院の薬を頂いて回復。海外との往来も近年ほどじゃないから、保健所の追跡もやりやすかったのかも知れない。
もしコレラだったら、あっと言う間に周囲に感染させたかも。
近年は衛生面が良くなって、細菌の怖さを忘れていたが、
南国で生物を食べたり、水には注意!ってのは鉄則であった。
アベノミクスで、インバウンド景気は大成功と思っていたが、
安い運賃のLCC航空会社、手頃なツアーで世界中の人の移動が活発化すりゃ、
ちょっとしたタイミングで、ウイルスや細菌が、あっと言う間に世界に広がってしまう。
今回の新型コロナウイルス騒動は、複雑な思いである。