伊豆山の土砂崩れに驚き 被災された方を思えば 心が痛いです。
あの辺りは温泉もあり 海と山に囲まれて 景色が良い
東京方面から行けば 小田原~熱海間は何気に地形険しく
鉄道はトンネルと谷間に掛る橋梁の連続、
国道は山と海に挟まれた海岸線を縫うように走る一本道。
とは言え まさか大規模な土石流が発生するとは、
誰も思わなかったのでは ないでしょうか?
グーグルマップを開いたら 土石流が発生した場所に印が。
気になったのは傾斜地を上へ 木が伐採された開発中の土地。
まだ20歳くらいの頃 ここらの海で良く潜っていたので、
少しは土地勘があり 土石流と言えば根府川を思い出しました。
当時 根府川の海に機関車が沈んでいる と聞いて
タンクを背負って ダイビングをした事があります。
下記の写真は数年前に 電車で行ったブラリ旅の時のもの。
ホームから撮った写真右下には海、左手は険しくもない山です。
ところで現在の根府川駅には「1番線」がないという不思議な話。
「幻の1番線ホーム」は沈んだ海中にあるという訳です。
1923年9月1日 東京発 真鶴行きの機関車が根府川駅に入線したところ、
大きな揺れを感じ 機関士は非常ブレーキを扱ったが間に合わず、
地すべりによる 土石流に襲われ脱線転覆 駅舎ホーム、
旅客列車とも 全てが海へ流され沈んだ。関東大震災の出来事。
下の写真は駅の熱海方にある 東海道線の白糸川橋梁です。
1922年竣工し 翌年に関東大震災により発生した泥流で流され、
現在の橋は 1925年に架け替えられたという。
当時のマンパワーにはビックリさせられます。
このすぐ上流部には、東海道新幹線の橋梁もあります。
東海道線根府川駅のすぐ下の海、ここに1番線ホームは沈んでいる。
海から見た根府川駅は丘の上。
私が潜った時はコンクリートの瓦礫があるだけで、
線路や機関車はありませんでした。
関東大震災の後に戦争が始まり 鉄不足となり、
この海底から「鉄」を回収し再利用したというから、
これまた当時の日本人の底力には驚きます。
海岸にダイビングセンターが1軒あるので、
当時に想いを寄せて 潜ってみるのも良いかも知れません。
今回 土砂崩れの被害があった坂がある町 伊豆山は、
小田原~熱海間にある 根府川、湯河原、熱海では普通に見られる町
このエリアの土地は崩れやすいのかも知れませんが、
グーグルマップで見た 町の上にある木がない造成地が気になります。
いろいろ考えさせられますね。