1979年の冬、高校2年の頃 だったろうか、
土曜日の午前は 学校に行って、
夜は スーパーの裏方バイトを終えた 翌、日曜の朝
奥多摩にバイクで ツーリングへ、
東京最西端の山間部 ライダーには人気の地、
片道 80km 2時間ちょい、日帰りにはちょうどよいコース。
メンバーは 地元の中学からの悪友と その高校の友人
一緒に遊ぶライダーは 周囲に 限りなくいた時代だ。
私は 秩父なら中津川林道とか 冒険系が好きだが、
奥多摩もロマンを感じる山間部、
さて、高校生ライダーでも、雨の日の マンホールや 黄・白線、
冬の橋の上は 滑るという 認識はあったから、
橋、凍っているかも?と最徐行で進入したところ、
やはり、転倒は免れたが 橋の欄干に ハンドルが接触した。
「ブレーキレバー(前輪)が折れたぞ!」
バイクのブレーキ比率は 前7・後3で 前輪が重要だが
前のみだと グリップを失うし、絶妙なバランス。
奥多摩から 帰宅するには下山・下りのみ。
速度を落とすには「ひゅい~ん!ひゅい~ん!」と、
クラッチを握っては、ペダルを下げ シフトダウン操作。
後輪のブレーキを踏むのは 最終停止のみ。これしかない!
最初は仲間も 私を気遣ってくれたが「待って~!笑」
結果、エンブレと後ろブレーキのみで 帰宅した。
そうとう ヤバいヤツだが「いまならどうする!」
奥多摩駅にバイクを置いて 電車で帰る?
1週間も 置きっぱ?部品は盗まれるだろう。
あの頃は 落とした財布が戻ってこない時代、
バイクの運転は両手、両足の操作が
それぞれ重要な事を思い知った一日。