私の旅はアウトドア中心なため、しばしば前途多難な事に遭遇しますが、
特に気象に関しては 痛い目には何度も・笑
八丈島に行くには 前夜に東京港 竹芝桟橋から大型客船に乗るか、
羽田から ANAなら45分程度で着いてしまうので、
近年は飛行機に乗ってしまう事が多いですが、
太平洋のど真ん中にある離島 いつも着陸できるとは限りません。
2007年4月、低気圧の目玉が2つ、条件付フライトです。
強風で着陸が出来ない場合は 羽田に引き返します。
八丈空港の滑走路に 後輪が接地と思いきや 横風に煽られ危ない!
「ゴゴゴー!!」フルスロットルで ゴーアラウンド急上昇です。
もういちど 着陸にチャレンジしてダメなら 羽田に引き返します。
静まりきったエアバスA320の機内、八丈小島を一回りして
再度、着陸を試みます。
八重根港と 国際観光ホテルが見えます(廃墟)
日本人にとって 円安でハワイが夢だった頃に 賑わった国際観光ホテル、
八丈島の風景は ハワイ島に似ていますが、ハワイと違う点は・・
ハワイは1年中シーズンなのに対し、伊豆七島のシーズンは夏の1か月程度。
八丈には廃墟となった 大型ホテルがいくつかあります。
話はそれましたが A320は八丈島に着陸する事が出来ました。
空港に 迎えに来てくれていた ダイビングサービスの人の話、
「着陸したと思ったら 飛行機が風にあおられて傾き、
凄いエンジン音がして飛んで行った」との事・笑
東海汽船の底土港へ行ったら、昨夜に東京港を出港した「かめりあ丸」
荒波で接岸が難しく 悪戦苦闘をしていました。
以前に御蔵島ドルフィンスイムの記事を書きましたが、
御蔵島を経由した船は 八丈島が終点となる訳です。
私も季節風が吹き荒れる 冬の海で乗った事がありますが、
船底の2等船室で寝ていても、身体がゴロゴロ~転がって
乗っているのも大変です。
気象予報の精度が上がった現代ですが、
青函連絡船の函館 洞爺丸台風を思い出してしまいます。
飛行機はゴーアラウンド、客船は接岸やり直しを強いられる悪天候
底土港の波がドーン!と凄まじい水量です。
桟橋から客船が流されしまえば・・・
4千トン級の大型客船がボートように動きますが、
船長は舵をグルグル回し 操船しているのでしょうか。
なんとか底土港に入ってきた「かめりあ丸」
船尾から ロープを地上職員へ投げて
これぞ男の仕事!(男女差別!𠮟られてしまいますね・・)
底土港にあるダイビングサービス「シーダイブ」に来たものの、
海はクローズで潜る事はできませんね。
その後、かめりあ丸は御蔵島経由、東京港へ戻っていきました。
船首が完全に海に沈んでますが・笑。
船長と乗組員の 輸送業務に対する使命感に脱帽です。
海はダメなので、蕎麦を食べに行きました。
伊豆七島では「あしたば」という健康草が名物です。
それを練りこんだ蕎麦ですが、こうして食べれば癖は感じません。
しばらく、八丈島のお話を。つづく