2000年代 世界中のダイバーから注目された「シパダン島」
水深600mから そそり立つ根の上にある 珍しい水中環境、
マレーシアはボルネオ島の東海岸沖にある小さな島です。
シパダン海域は2003~2009年まで3回行くことが出来ました。
最後に訪問した2009年の時はシパダンでの行動が制限、
シパダン島のコテージは全て撤去、名目は「環境保護」。
マレーシア軍が常駐していますが、環境保護で武装?
マレーシア サバ州にあるシパダン島海域 実は訳アリ地域。
外務省からサバ州東海岸全域「渡航の是非を検討」です。
最初に計画をした際、感染症SARS が流行、
それよりダイバー間では、海賊拉致事件が話題になっていて、
このマレーシア海域は インドネシアとフィリピンの国境付近にあり、
誘拐拉致事件がしばしば発生の噂がありました。
当時外務省にも電話をしたんですが
「もし誘拐されたら 一生拉致人生と思って下さい」との事。
成田→(空路)コタキナバル→(空路)タワウ→(陸路)
センポルナ→(海路)マブール。。しかし途中の街は普通に平和で、
海賊や誘拐、紛争事とは無縁に思いました。
泊まったマブール島に隣接した水上コテージです。
通常、水上コテージは宿泊費が高いですが、
マレーシアのダイビングは潜り放題、食べ放題でとても安かったです。
水上コテージの部屋には「非常ボタン」がありました。
万が一の時はマレーシア軍が部屋に直行してくれると思いました。
ジャグジーまでついて寛げます
マブール水上ダイビング リゾートです。
ガイド付き3ボート・シパダン行きダイビングと、
ダイビングセンター前の海で好きに潜るには、
ホワイトボードにエントリーの時間を書いて 上がったら戻った時間を書く。
ハゼやウミウシが好きなマクロ系ダイバーは時間が許す限り観察撮影、
水深10m程度、エアの残圧の心配より、1時間程度でエキジットする感じ。
日本人ダイバーと北京から来た方々で、夜はバーベキューで賑やかでした。
ん?感染症のサーズは・・2003年 SARSの影響を受ける国は、
中国、香港、台湾、ベトナム、カナダ、シンガポール。
マレーシア政府はマークしていたはずだけど。
リゾートの存続、雇用、経済も重要という訳でしょう。
オープンエアで風通しが良い水上レストランは、
感染症防止の点ではGOODな環境だ。
感染症サーズ流行時のビュッフェを見てみれば、
現在の日本のホテルや飲食店、交通機関の感染防止対策は感度が高く、
それゆえ日本は海外に比べ、コロナをうまく抑えこめているのか。
また 2003年頃にアベノミクスのインバウンドほど 世界の人が動いていたら、
SARSも世界に広がり パンデミックになっていた可能性もあろう。
滞在中はSARS感染地のひとつ、北京の方々とビュッフェも、
サーズの存在自体、忘れていたほど平和だった。
帰路、マブールをボートで離れる際、皆さんがお見送りに来てくれました。
感染症、国境付近の誘拐拉致事件のリスク、不安事を書きましたが、
外務省情報ほど不安な事はなく、地元の人も、治安も良く、
またマレーシア、ボルネオ島の海には行きたいと思っています。
つづいて、2003年シパダン島の出来事の話でも・・・