2003年SARS渦のシパダン島ダイビング話の続きです。
水深600mの海底からそそり立つ根にある島、
ボートで遠くのポイントに行かずとも、
島からエントリーすればバラクーダーの群れ
「バラクーダポイント」が有名で、
ウミガメの楽園島でもありまして、島から潜ると洞窟があり「亀穴」
私は入口まで行きましたが「ドクロマーク」があり立入禁止になってます。
島にコテージがあって先輩ダイバーが訪れていた頃は
入った人も多かったようですが、
亀が出てこれなくなる墓場となっているので、危険もあったと思います。
浅瀬にもギンガメアジがごっちゃりいて先が見えないほど。
シパダンの海は2008年に行った時が、ガイドにもメンバーにも恵まれ
最高に楽しかったので、その時の海の話は後日したいと思います。
2003年はまだシパダン島にコテージがありまして、
入島規制もなく自由にダイビングができました。
シパダン島の質素なコテージですが、世界中のダイバーが集まって、
自由に潜って、ビールを片手に海の話で盛り上がっていた事でしょう。
私はここには泊まらず、ボートで30分ほどの、
マブール ダイビングリゾートからシパダン島通いです。
シパダン島「ドロップオフカフェ」600m級ドロップオフ島らしいですね
海の色が変わったところが急深のドロップオフで、すこーんと落ちています。
波はなく穏やかですが、空の様子が怪しくゲリラ豪雨の予感。
しばらくすると突然に島に大波が襲い始めました。
穏やかな海が嘘のようです。その時にダイビングボートが転覆した!
皆でボートを戻し、船に入った水をバケツで捨てています。
幸いボートの屋根が曲がった程度の被害でしたが、
ビーチエントリーを終わってエキジット中の西欧ダイバーは、
レギュレーターが口から外れ波にもみくちゃ悲劇でした。
更に別のボートで潜っていたメンバーは、視界不良と大波でボートとはぐれ、
自力で島まで泳いだというから。それは死活問題です。
私もこの時に波にやられ、尾てい骨にヒビが入ってしまいました。
海が穏やかになって、その後もう1本ダイビングして、マブール島に帰ったら、
植木鉢や屋根が飛んで、ゲリラ雷雨の凄まじさを思い知ったわけです。