早期リタイア・アウトドア旅行&日常備忘録「還暦プラス」

65歳を待たず早期リタイア後の日常生活・東京拠点 国内外アウトドア&温泉旅行記

終活②預金口座凍結・認知症・遺言書

前に 金券屋の人から 面白い話が聞けた。

「庭から古銭が出てきた」と回収に行ったそうだ。

家主が 歳をとって 埋めたのを忘れたか、

掘り起こす前に 他界したようだ。

怪しいお金じゃなければ 外に埋めるより 

金融機関に預けた方が安全と思うが

どういった心理なんだろうと思っていた。

 

でも何らかの理由で、

預けたお金が引き出せないかも?となれば

タンス預金なども 解る気がしてくる。

 

私は父の預金が 引き出せなくなった。

死期を悟った父から 通帳と暗証番号を渡され、

「認知症かつ介護の母をこれで頼む」と。

ATMは 50万までしか引き出せないため、

毎日少しずつ現金化し 支払いに充てたが、

困ったのが 本人が窓口で 印鑑がいる定期預金。

 

これは どうにもならないから 言ってみた。

「本人は今 天国にいて 来れないんですよ」

窓口の人は 申し訳なさそうだったが

「それでは 口座を凍結させていただきます」

この通帳から お金を引き出す事も、

光熱費などの引き落としも出来なくなります。

 

預金口座凍結を解除するには・・・

遺産分割協議書の作成(自分で書ける)故人の戸籍謄本、

相続人全員分の 戸籍謄本と印鑑証明、実印。

 

戸籍は出生から 死亡まで 取り寄せる必要がある。

何度も本籍を移した人は 気が遠くなる話であるし、

人によっちゃ 書類が揃わないケースもあろう。

少額の定期預金なら 割があわず 放棄という考えも。

 

私の場合は 相続人の一人である母の実印がなく

まず 印鑑登録をするところから 始まったが、

介護施設で寝たきりなので 代理申請。

自筆の委任状も書けず代筆となる。

問題は「委任状は 本人の意思なの?」という事。

逸脱すれば 罪を問われる事になりかねない。

 

はい。認知症が進めば 本人の意思はなく

契約行為を含め 一切の手続きが出来なくなります。

 

だから終活は もう始めて 整理をしないとね。

庭にお金を埋めたり タンス預金が安心!

少しは気もちが 解ってきますでしょ。

出来れば預金口座は一つにまとめたほうが

望ましいというのも、口座凍結となれば、

口座の数だけ 上記の面倒な事が発生する。 

 

金融機関や役所などで「認知症」「死亡した」とか

言ってしまう前に 落ち着いて考えてみよう。

慌てる必要はあるまい。というのが私の苦い経験。

とりあえず簡単な「遺言書」があれば

けっこうな手続きは 回避できそうだ。 

「〇〇に すべての財産を相続させる」

遺言を書いた年月日、住所と氏名、印鑑くらい?

ここらは未体験なので 、

法務局に預けに行った際に 聞いてきます。