私の青春時代は 昭和50年代前半 からであるが、
日本国民 一億 総中流社会なんて言われた時代、
思えば学級でも 皆 同じ価値観で 同じ事をしてたのも、
1ドル 200~300円という 日本が安い時代、
かつ オイルショック 物価高で 行動範囲も狭く
海外はもち 北海道や沖縄に行こうなんて 夢にも思わず
娯楽は無かったね。
少年チャンピオンの「750ライダー」コミック本を買ったか。
地元は五反田、学校は渋谷だったので、その界隈で
高校生の多くがバイクに乗って タバコ吸ってバイトに精を出し、
同年代で同地域の方は 解ると思うが おおらかな時代。
親は「バイクに乗れたら 就職先が増え 仕事がラク」と、
貧乏な時代に なぜバイクが買えたかと言えば、
車検を通すお金がなく 先輩のお古が回ってくるという事。
その後は「島ブーム」ですね。
東京湾の沖合に 伊豆諸島という東京の島があって、
非情報化時代、友達に連れていってもらったのが初。
東海汽船の2等船底に 雑魚寝、扇風機完備の民宿で、
夏の試験休みにバイトすりゃ 高校生が行けた海、
まぁ昭和40年代に 親に連れていってもらった 湘南海水浴は、
ゴミが浮いていて 海水も汚くて、
まだ 下水やら整備も発展途上だったゆえの時代、
海が好きとは 絶対に思えなかったのだけど、
伊豆諸島 神津島 多幸湾は ぶっ飛ぶほどキレイな海だった。
日本国民 一億 総中流社会の夏休み、
一都三県の ハタチ前後の若手が行くのは「島」だ。
客船は東京港を夜に出たら、大島、新島、神津島に朝に接岸する。
客は全て ハタチ前後の男女、まるで 難民船のように満杯、
娯楽はトランプくらいだったが、周囲の異性のグループと
大貧民で盛り上がり仲良くなって 島では一緒に泳いで遊んで、
皮がむけるほど 真っ黒に日焼けした。
同年代の出会いの場は 豊富にあったね。
なにしろ日本国民 一億 総中流社会は 価値観が同じ、
「夏の恋は実らず」なんて言うが、島で仲良くなって結婚したヤツも。
まぁ 昭和は 結婚も早かったのは、
女子は「30前に出産を終える」プレッシャーがあったし、
今の時代の方が 断然に豊かで快適、かつ自由だと思うんだが、
昭和の時代は 色んな経験が出来たし本当に 楽しかったなぁ。
今年の夏は 東京の島めぐりなんて 久しぶりにどうだろう。
それぞれ島の色が違って、遊び方は無限大でありますね。