長い人生、ヤバい経験も多々あったけど、
上手い事 かわして、良く生きてきたな~と思う。
今年は 闇バイトなんてニュースも多かったが、
私は高校1年から、社会に出てからも良くバイトした。
国鉄職員に残業はなく、隙間時間だらけなので、
金も娯楽もない時代、何すんの?「働くしかない!」
「日刊アルバイトニュース」が休憩室に転がってたし、
皆で回し読みして、寝る間も惜しんで 良く働いた。
ある時、非番で帰ろうとしたら、
先輩が「ちょっと、裏に来い!」って 付いて行くと、
「午前0時に〇〇に来い!闇の仕事だ!」
そこで見たモノは・・・
私鉄の終電が行った後、保線作業の迫力。
トムクルーズ風が、シャベルを砕石にガツっと刺し、
シャベルのロープを、ドウェイン ジョンソン風が引張る。
冬でもシャツ1枚で、この仕事ならキン肉マンになる訳だ。
その熱気を横目に、電気部品の交換などをやらされ、
深夜4時間のバイトで2万円の高給になった。
作業時間は、短時間厳守のため、単価が高かった。
先輩は関係社と裏で取引し つながっていたのだ。
私がその立場なら、ピンハネを考えるところだが、
先輩は そのまま俺らに支払ってくれていたようだ。
高給バイトは 常にある訳ではなく、
職人は毎晩 夜勤というハードな仕事、
休んだ時に こちらにヘルプが来るので、
「午前0時に〇〇に来い!」声が掛かるのが楽しみだった。
一番稼いだ日は「単価 500円~出来るだけやれ!」
高所作業だったが、1人で梯子を持って立てて、
なにしろ部品が 500円に見えたから マジで力が入る。
深夜4時間で160個やった時の 達成感はハンパなかった。
さて、今ならこの仕事をやったか?(そもそもない)
50歳位で 満州帰りの人もいた時代「ケガは自分もち」
注意事項は「余計な事はするな!」適格な指示だが、
隣の線路は 貨物列車が来るかも しれないし、
終電後は停電しても、上の信号高圧は活きていたり、
今思えば、危険どころ満載だった。
でも やればやっただけ、お金になる仕事は楽しい。
ただ、楽に稼げる仕事はないと思っているし、
仮にあったとしても、そんな金を手にして楽しいか?
汗を流し 頑張った対価だから お金の価値が解るんだ。