昭和、就職してスズキGSX400Fを中古で買った。
DOHC4気筒エンジンに一目ぼれして、
当時、東京の上野は中古のバイク屋が乱立し、
国道はタイのバンコクの街のようにバイクで溢れた。
「上野バイク街」はライダーの聖地だった。
ここで買った中古のバイクが調子が悪くて、
走れるのはバッテリーがある間のみ。
上野から五反田が限界で、充電すればまた走れる。
200kgある車体を渋谷から五反田まで押したり。
修理の為、上野のバイク屋まで、押して行くのは無理、
高校のバイト時代にバイクに詳しい人と人脈があり、
「ICレギュレータの故障」と判断でき自主修理した。
この時に中古は嫌だな。買うなら近所で!と思った。
その後、人生の節目でカワサキZRXを買った。
昔のように、上手く乗る事が出来なかった。
オートバイの運転は車のように簡単ではない。
もう乗るのは、やめようと思った。
最後に買ったのはHONDA ホーネット。
近所のバイク屋で中古車を急いで購入。
時は、2011年3月11日、東日本大震災。
横浜や千葉から、東京まで歩いて通勤した仲間もいて、
電力不足で電車は動かないし、計画停電の最中、
通勤用に自動二輪免許とバイクが役にたつとは。
16歳の頃、亡き父が、免許を取らせてくれた際、
「バイク乗れたら仕事の機会が増える」思い出した。
この日、両親は津波が襲った千葉の家にいて、
消息がしばらく解らぬまま、仕事をしていたのだが、
家族の安否が知れぬまま、働き続ける心細さはシンドイな。
ホンダ・ホーネットも上手く乗れぬまま売却。
写真は落ち着いた夏、千葉の海まで行った時の。
私とバイク、最高に楽しかったのは、高校1年2年。
友達とバイク談義に花を咲かせ、仲間がいたのが大きい。
歳とって、もう私はバイクに乗る事はないと決めた。
そう自覚をしないと、やらかして老害にはなりたくないよ。