大井川上流へ 寸又峡温泉1泊の旅、帰路です。
宿からバスで大井川鉄道 井川線「奥泉駅」へ。
まず帰路とは逆方向、山へ、更に上流へ向かいます。
井川線はディーゼル機関車です。
「アブトいちしろ駅」ここから山岳急勾配になるため、
鉄道は車輪が空転し走っていけませんので、
アブト式電気機関車を連結し押してもらいます。
大井川鉄道の見所「車両の連結・開放」アブト式
この1駅区間だけアブト電気機関車が走るため 架線が張ってあります。
線路の中央にギザギザのラックレールが見えますが、
機関車のラックホイール(歯車)がここに噛んで
急勾配を滑らず走行できるもの
北陸新幹線が無い頃、上野から長野まで信越線「特急あさま号」の更に前、
碓井峠を越えるにはこの仕組みでしたよね。
アプト式電気機関車の連結作業です。
急勾配は「アブトいちしろ~長島ダム・1駅間のみ」
電気機関車は長島ダム駅で開放し、
あとはディーゼル機関車のみで走行し奥大井湖上駅へ。
湖の上にある駅です。ここで少し散策し上り列車を待ちました。
井川線 上りディーゼル機関車が来ました。
これに乗って大井川に沿って下山します。
長島ダム駅に到着!ここから急な下り勾配のため、
またアブト式電気機関車が連結。
空転し滑らないよう踏ん張ってもらい走行。
パンタグラフが上がって電車線から集電する電気機関車。
長島ダム~アブトいちしろ間のみ、架線が張ってあります。
私はここで途中下車し、長島ダムへ行ってみました。
大井川の国交省 長島ダムの上流には、中部電力 井川ダムもあり、
井川ダムで利水(水力発電)し、長島ダムで治水ってイメージ?
がっちり水量を調整し、大雨時に下流域を洪水から守るのでしょう。
国交省の方が長島ダムを案内してくれました。
ダムの制御室、台風など悪天候時は職員さんが集まり、
しっかり監視し、大井川流域の方々の生命と財産を守るべく
活躍されるのだと思います。
ダムのゲート制御盤ですね。
時には緊迫した悪天候のなか制御されるのでしょう。
国土交通省 長島ダムでした。
ちなみに井川線の終点駅「井川駅」まで行けば、
中部電力さんの井川ダムも見学できると思います。
次回はそちらにもお邪魔したいと思います。
長島ダム駅に戻ってきました。
ディーゼル機関車に、アブト式電気機関車の連結作業。
アブト式は、急勾配の1駅区間のみ。
次のアブトいちしろ駅で、電気機関車は開放されます。
うん、大井川鉄道は見所がたくさんです。
大井川鉄道・井川で千頭駅まできました。ここで本線に乗換え、
帰りはSL C10型8号蒸気機関車で、東海道線の金谷駅まで走ります。
なぜか後ろ向きに機関車は連結(転車台がない?)
蒸気機関車の運転は難しいと思いますよ。
客車は昭和10~30年代の木の座席、白熱灯、
まだ生まれてない時代なので、懐かしさはありませんが
日本国有鉄道の扇風機は懐かしい。
エアコンが普及していなかった頃はコレでした。
専務車掌さんが沿線の観光案内やハーモニカ演奏で、
旅を楽しませてくれます。
こういった方は、ほんとうに仕事が好きなんだろうな。
これまた記憶が定かでありませんが、
電気機関車が押してくれてるようです。
先頭が蒸気機関車、客車を挟んで最後尾が電気機関車。
今回は、中国 上海リニア(マグレブ)に乗った話から、
静岡県の川勝知事が反対する、JR東海のリニアは出来る?
トンネル工事による水枯れ、水問題、
大井川の上流部 長島ダムを見て、大井川の利水と治水、
工事に着手できないリニアの南アルプストンネル静岡工区は
もう少し上流部なんですが、どうなることやら。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。