早期リタイア・アウトドア旅行&日常備忘録「還暦プラス」

60代早期リタイア後の日常・東京拠点 国内外アウトドア&温泉旅行記

ベトナム・ホーチミンを2階建バスで巡る「戦争証跡博物館」

ベトナム ホーチミン シティに着いた翌朝、

市内の観光名所を回って 10kmを歩こうと思ったのだ。

 

ホーチミンの治安は良く 目が合えば微笑んでくれたり、

いかにも観光客の私に「荷物は身体の前!スリに注意して!」

日本語か英語で 声をかけてくれるのだ。

・・・不安は1つ!道路の横断!

(2階建バスは オペラハウス前から出発!)

さて歩くぞ!と行きたいところだが、

横断するには難所が多々 バスに乗る事にした。

worldwidetraveler.hateblo.jp

東京でも見かける 2階建の市内観光バス。

24時間 乗り降り自由なパスは、42万9千ドン or USD19

ぱっと見「1人 2千円くらいか~」と思ったが、

今や US1ドル150円だって~痛っ!恐るべし日本円安!

 

ベトナム ドンは桁数が半端ない!420,000 VND=2,600 JPY

過去に「ハイパーインフレ」があったのだろう。

ゼロを2つとって 60%をすれば、ザックリ日本円の価値。

バス2名分 40 USDでお釣りはVSDでもらった。

「ベトナム戦争証跡博物館」の入場券付き!

「そこだけは見て!」というローカルの 想いなのだろうか。

 

お札に描かれる人は ベトナム革命指導者「ホーチミンさん」

ベトナム戦争終戦を待たず 79歳で亡くなったそうだが 

街の名にもなったくらい 英雄なのだろうね。

10,000 VND札は重圧感があるが 日本円で 61円だ。

大型バスは バイク天国の道を 動じる事なくゆったり進む。

海底で言えば まさに「ジンベイザメ」のようで一番強い。

小鯵(バイク)は バスを上手に避けて疾走していく。

 

「凄いゴッチャリ感!良く接触しないな」と思うのだが、

平均年齢が若い国、活躍年代は20~30歳代、機敏なのだ。

乗り心地が良い高級バスで これなら安全だ。

ベトナム戦争証跡博物館

世界中から年に100万人も来場者があるという

ベトナム戦争を知る博物館。

日本なら オブラートに包んでしまう 残虐な話も、

映画プラトーンの世界が そのまんま。

皆さん真剣で、ウチもここで3時間も滞在してしまった。

現地で事件や事故に巻き込まれる、

報道カメラマンは、時に非難を浴びるけれど、

カメラに被弾を受けながらも、事実を伝えてくれたジャーナリスト。

最前線で 命がけで撮影したのだろう。

ナパーム弾の少女、フックさんは有名な写真だ。

一瞬にして衣類が燃え、身体の殆どを火傷し

あと1時間持つか!って時に 運良く病院に入れたそうだ。

その後も後遺症に悩まされながら、結婚し二児の母という。

フックさんは 今年 還暦という 同世代。

一方、私は戦後の高度成長期の日本で育ち、

紛争に巻き込まれる事がなく、

日本に生まれた事が なんて幸せな事だったろうか。

 

痛ましい写真を見た 当時のニクソン大統領は

「ウソだろ?」って言った話の真相は知らないが、

戦争ってこういう事で、何と戦っているのか解らなくなる。

悲惨な報道写真が アメリカ国内および世界中へ、

反戦運動が盛り上がり、終戦へ向かったという話。

ジャーナリストの仕事って凄いな。と思った。