早期リタイア・アウトドア旅行&日常備忘録「還暦プラス」

65歳を待たず早期リタイア後の日常生活・東京を拠点に国内外アウトドア&温泉旅行記

昭和40年代は自転車少年の思い出

入学前から自転車が好きで、皆が練習している最中、

私は真っ先に補助輪が外れ注目を集めた。

調子に乗ってサドルの上に立ってみたり曲芸も。

転倒し背中を打って倒れていたら、

通行の人がバックを枕替わりにして寝かせてくれた。

しばらくすると救急車のサイレンの音が。

え!119番したんですか?親にバレたら叱られちゃう!

介抱してくださった方にお礼を言って這って帰った。

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あの頃は番長っていう小学6年生がいて、

私ら低学年の面倒を見てくれ、戸田橋まで行ったり、

川の上流を目指したり、遠くまで行ける自転車で遊んでくれた。

 

昭和44年頃、フラッシャー付の自転車が発売。

豆電球が入った大きい方向指示器が格好良くて、

友達が親に「成績が全部5になったら買ってやる」言われ

彼は頑張って勉強し本当にオール5を取った。

ところが彼がフラッシャー付きを買ってもらう事は無かった。

調べたところこの自転車、当時のサラリーマンの月収価格。

話題になったが、私の町で実際に見た事はなかったし、

裕福な子が買ってもらったとしても、盗まれた可能性は大。

 

この頃、母が飲料水のセールス&配達の仕事を自転車でしていた。

東京の住宅不足を解消すべく、

エレベーターがない5階建の団地がたくさんある地域で、

ある日、母が階段から転落し足を捻挫して働けなくなった。

小学生の私が、団地専門の配達を、朝6時からする事になった。

父は日勤職で、この頃は土曜日も休みじゃなかったし、

大黒柱が本業を休めば、一家総倒れになる。

私が母を自転車の荷台に乗せて、通院もさせたんだが、

不注意から仕事用の自転車を盗まれてしまった。

さぁ困った!明日から配達の仕事は?母の通院は?

ウチの自転車に乗った同年代の子を、夕方に商店街で発見し

追いかけたが逃げられた。

彼も自転車が欲しくて、盗んでしまったのだろう。

仕事先販売店のおじさんが、見かねて代車をくれた。

 

そういえば中学の時に自転車で車にはねられた事もあった。

見通しが悪い交差点の停止線の手前で止まらない運転手もいるが

自転車が走ってくれば衝突する。

私の自転車のフロントフォークは曲がり足が腫れた。

運転手は子供の私に謝罪し修理の約束と連絡先をくれたが、

奥さんを迎えに行くからと走り去った。

私は足をひきづりながら、行きつけの自転車屋さんへ行って、

修理の依頼とともに事情を話した。

自転車屋のおじさんは「ひき逃げじゃないか!」怒った。

夜、親と自転車屋のおじさんも加害者宅へ行ってくれた。

その時、加害者の言い訳が「自転車が飛び出してきた」と。

私は「あ~大人って嘘をつくんだ」思った。

 

車にも接触跡があり、認めて自転車の修理代は払ってくれた。

「死人に口なし」って言葉もあるが、立場が弱い人が損をする。

今、私の車は前後、360°記録するドライブレコーダーがある。

事故時、人は自分に都合が良いように嘘をつくから、

事実を記録するのはとても大切です。